教育

"モンスター”を仲間にするために必要な3つの力

こんにちは!

ヒヨコ豆(@HiyoKomame_Dx)です🐤

今日は"モンスター"を仲間にするために必要な3つの力についてお話します。

ヒヨコ豆 先生
ヒヨコ豆 先生
"モンスター"を仲間にするって…昔やった「ドラクエ」だピヨ

「ドラクエ」の場合、主人公が特殊な能力を持っていました。

 

 

 

 

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結論から言います。

「凡人」のあなたにも"モンスター"を仲間にできます!

ただし、身につけなければならない3つの力があります。

  1. 仲間をつくる
  2. 話を聞く
  3. 目的を共有する

これらを身につけると、「ドラクエ」の主人公のように、誰でも"モンスター"を仲間にすることができます。職場でも家庭でも必ず役に立つ内容です。最後まで読んでいただけるとなまら嬉しいです!

"モンスター"は生み出された存在である

1 モンスターとは

モンスターとは
  1. 怪物。化け物。
  2. 圧倒的な存在感や影響力をもつ人や物。

現実の世界に存在するモンスターは②でしょう。「学校の先生」である私の周りであれば、"モンスターペアレント(保護者)"や"モンスターステューデント(生徒)"が考えられます。あなたの身近なところに、"モンスター"な存在がいるかもしれません。

2 モンスターのレベルはあなたによって決まる

モンスターの強さ(レベル)はあなたの対応のしかたで変わります。あなたが良い対応をすれば、モンスターは強くならないでしょう。あるいは、モンスターにならない可能性もあります。しかし、誤った対応をすると、モンスターは格段に強くなります。

つまり、モンスターが強くなるかどうかは、あなた次第だということです。

ヒヨコ豆が過去に出会ったモンスター

私の体験談をお話します。担任をした女子生徒Mとその保護者のお話です。

1 "モンスターステューデント"Mとの出会い

Mは、私が高校2年生から担任をした女子生徒です。1年生のときの担任はMに手を焼いており、他の先生も引き受けたがらずにいたので、「まぁ、なんとかなるっしょ」と私のクラスで引き受けることにしました。

Mのイメージはこんな感じです。今は化石のルーズソックスを履いたコギャル笑 誰の目で見ても、手のかかる生徒なのは一目瞭然です。先生の言うことは基本的に聞きません。私はまずMがどんな生き物なのか、観察することにしました。

Mの保護者にも協力してもらおうとご挨拶の電話をしました。「用が無いなら連絡してこないでください…」と完全に先生不信…苦笑 まぁ、仕方ありません。こちらも様子を見ることにしました。

2 2年前期成績は評定"1"が9個!

2年前期の成績を見たとき、私は愕然としました。

ヒヨコ豆 先生
ヒヨコ豆 先生
私の教科と体育以外、全部"1"だピヨ…

成績だけでなく、体育はあと1時間欠席したら単位が出なくなる状況…

(出典:スラムダンク)

私はMと話をしました。

ヒヨコ豆「M…スゴい成績だな苦笑 俺の教員人生で最高記録だわ。」

M「…(無言)」

ヒヨコ豆「Mはどうしたいんだ?」

M「…進級して、卒業したい。」

ヒヨコ豆「…わかった。俺がMを卒業させるわ。優等生になれとは言わない。でも、必要なことはやるんだぞ。」

M「…わかった。」

Mの保護者には電話ではなく"手紙"を書きました。Mが卒業したいと思っていること、私のMを卒業させたいという想い、そして、保護者の協力が必要なこと、といった内容でした。

数日後、保護者から電話がきました。泣きながら、「よろしくお願いします。」という保護者の言葉に、私の決意は固まりました。

(出典:スラムダンク)

3 その後のM

私はMと2つの約束をしました。

  1. 休まずに学校に来る
  2. クラスの仲間を大事にする

これだけです。勉強のことは一切言いませんでした笑

Mは少しずつ変わっていきました。Mとのエピソードを2つお話します。

エピソード1 40℃オーバーの高熱

夜中に電話がかかってきました。Mからです。

ヒヨコ豆「…どうした、M?」

M「先生、どうしよう…熱が40℃超えてる…泣」

ヒヨコ豆「それはヒドいな…。それでも明日学校に来なさい、体育があるからな。」

M「うん、わかった…」

次の日の朝、私は学年主任と保健室の先生に次のお願いをしました。

  • Mが登校したら保健室で検温をし、発熱症状がある場合は帰宅させる。
  • 「インフルエンザ」の疑いで病院受診を勧める。
  • 「インフルエンザ」の疑いとして出席停止扱いにする。

Mは保護者と一緒に登校し、そのまま病院へ行きました。結果的にはインフルエンザではありませんでしたが、先生方が快く協力してくれたおかげで、Mは通常の欠席にならずに済みました。

エピソード2 球技大会

2年生の球技大会のことです。Mはバスケットボールに出ることになっていました。メンバーはMを含めて6人。1日目は難なく勝ち進みました。1日目の終了後、Mは言いました。

M「明日は休むから。私がいなくても5人がいれば勝てるから大丈夫でしょ。球技大会は行事だし、体育の欠席にならないし。」

次の日、宣言通りMは欠席しました。しかし、バスケットボールのメンバーの1人もインフルエンザで欠席でした。メンバーは4人…バスケットボールは5人で行うスポーツです。

ヒヨコ豆「Mを連れてくるから、4人でなんとか勝ってくれ!」

私は保護者に連絡をしました、Mは地元の友達の家に泊まりに行っていました。私はその家まで車で迎えに行き、Mを連れて学校へ戻りました。昔だからできたことですが苦笑

ヒヨコ豆「Nがインフルエンザで休んだから、今4人で試合をしている。大丈夫、あいつらは勝つから。次の試合から力を貸してやりな。」

学校に着くと、4人は本当に勝っていました。そして、Mを加えた5人で見事に優勝しました。

エピソード3 3年の学校祭

Mは無事に進級し、2年生になりました。優等生になったわけではありませんが、休まずに登校するようになり、クラスの仲間と充実した毎日を送るようになりました。

3年の学校祭はクラスのリーダーになりました。元々リーダーシップがあり、エネルギーも溢れているMは、クラスをまとめて総合優勝へと導きました。学校祭当日、数名が茶髪にして私に指導されるというおまけ付きで苦笑

Mとの経験から学んだ信頼関係の大切さ

Mは無事に高校を卒業しました。卒業式の日、私もMも笑顔でした。この日を迎えられたのは、私とM、そして保護者の間に信頼関係ができたからでしょう。その信頼関係ができたポイントは次の3つだと思います。

1 仲間をつくる

私は「凡人」であることを自覚しています。「学校の先生」は"スーパーマン"であることが求められますが、"強み"と"弱み"があり、できないこともたくさんあります。自分ひとりでできないことは周りの人の力を借りることが大切です。私の場合、学年主任をはじめとする学年団の先生方や保健室の先生、クラスの仲間でした。できないことを素直に認めて力を借りましょう。

(出典:ONE PIECE)

2 話を聞く

先生は"教える"ことが仕事です。"教える"とは知識や技能が身につくように、知っていることを告げ示すことです。どうしても"話す"ことが多くなります。

話を相手に聞いてもらうときに大切なことがあります。それは、相手の話を聞くことです。

ヒヨコ豆 先生
ヒヨコ豆 先生
自分が変わった分だけ相手も変わる。自分が先、相手が後だピヨ

相手にして欲しいことをまずは自分がすることがなまら大事になります。途中で口を挟んで話の腰を折ったり、反論したりすることは絶対にしてはいけません。最後まで話を聞きましょう。

3 目的を共有する

人の行動には必ず理由や目的があります。その理由や目的を共有することから始めましょう。

私はMの話を聞き、「高校を卒業したい」という想いを保護者とも共有しました。高校卒業という目的を共有することで、どのような行動が必要かということが明確になります。また、目的の共有が想いの共感にもつながるでしょう。

(出典:ONE PIECE)

まとめ

"モンスター"を仲間にするために必要な3つの力についてお話しました。

仲間にするために必要な3つの力
  1. 仲間をつくる
  2. 話を聞く
  3. 目的を共有する

そもそも"モンスター"はあなたが生み出した存在であり、あなた次第で"モンスター"は大切な"仲間"になります。「凡人」であるあなたが豊かで幸せな人生を送るために仲間の存在は絶対に必要です。素晴らしい仲間たちと信頼関係を築き、楽しい人生を送りましょう!

 

 

 

 

 

(出典:ONE PIECE)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

読んでくださったあなたの心がスッと調いますように。

したっけね〜