こんにちは!
ヒヨコ豆(@HiyoKomame_Dx)です🐤
今日は現役「学校の先生」であるヒヨコ豆が、「学校の先生」になるのをオススメしない理由を3つにまとめてお話します。
学校の先生になりたい学生
子どもを学校の先生にしたい保護者
すでに"現役"学校の先生 etc…
学生はもちろん、保護者のみなさんやすでに学校の先生のあなたまで、大人のみなさんにも役に立つ内容です。最後まで読んでいただけるとなまら嬉しいです!
実は…高校生のなりたい職業 第1位は「学校の先生」
2019年、リクルート進学総研が「高校生のなりたい職業」に関するアンケートを高校生1997名を対象に行いました。結果は以下の通りです。
高校生のなりたい職業は…
- 教師 11.4%
- 公務員(国家・地方、警察・消防・自衛官)10.0%
- 看護師 9.1%
- 建築士・建築関連 6.1%
- 医師・歯科技師・獣医 5.9%
子どもたちの気持ちは…
(出典:ONE PEICE)
きっと、ルフィぐらい清々しいものでしょう。
みなさんはこの数字を見て、どのように感じるでしょうか。
なりたい理由は…
高校生にとって身近な存在である先生たちが楽しそうにしている姿や、生き生きと働く姿に好感をもっていることがわかります。また、あこがれている先生のように、「自分も誰かにとってそんな存在になりたい」という想いを抱くのかもしれません。
輝いた目で生徒にこんなセリフを言いたくなりますよね!
(出典:ROOKIES)
また、教師だけでなく、上位にくる職業に共通しているのは「安定」「手に職をつける」「資格が必要な仕事」といったところでしょう。
結論!「学校の先生」…オススメできません!
結論…私は「学校の先生」をオススメできません!
このくらい…できません笑
(出典:踊る大捜査線 THE MOVIE 2)
「学校の先生」の仕事は、授業や学校行事、部活などの"生徒と関わる時間"だけではありません。"生徒と関わらない時間"の仕事がたくさんあります。"生徒と関わらない時間"に行うおもな仕事内容は次のようなものがあります。
- 授業の準備、宿題のチェック、テストの採点
- 担任業務、生徒・保護者とのコミュニケーション
- 生徒指導・進路指導・教務などの分掌
- 事務作業(これが膨大)etc
真面目に頑張る先生ほど、こうなります。
(出典:進撃の巨人)
私が厳しい言葉からはじめた理由はここにあります。夢と希望をもって「学校の先生」になりたいと考えているあなたに、こうなって欲しくはありません。
では、私が「学校の先生」をオススメしない理由を3点にまとめてお話します。
「学校の先生」をオススメしない3つの理由
「安定」した職業ではない
高校生や保護者が「学校の先生」になることを望む理由の一つは「安定」でした。
公立の学校は公務員、私立の学校は会社員で、これまで「学校」が簡単に潰れることはありませんでした。また、アクシデントがない限り、定年までは"終身雇用"が約束されています。「雇用の安定」を手にすることができます。
また、年齢に応じて給与が上昇する"年功序列型賃金制度"が採用されています。「収入の安定」も手にすることができます。
しかし、これらの「安定」は「心の安定」と「身体(健康)の安定」の上に成り立っているということを忘れてはいけません。日本では約8,000人の先生が休職しており、そのうち約5,000人が「心の安定」が崩れてしまった方々です。安易に「安定」している職業として選ぶべきではないことがわかります。そして、世の中の流れを見ると、「雇用の安定」「収入の安定」さえ、いつまでも続くとは限らないと言えます。
時間単価が合わない
「収入の安定」がある「学校の先生」の給与はどのくらいか、あなたはご存知でしょうか?
私が住んでいる北海道は、「高校の先生」の平均給与月額(さまざまな手当を含んだ金額)が409,611円です(平均年齢44.9歳)。1日の労働時間である8時間に残業を毎日2時間、土日に半日(4時間)の部活指導をしたとすると、週の労働時間は58時間になります。1ヶ月を4週で計算すると、高校の先生の時給は…
409,611円 ÷ 4週 ÷ 58時間 = 約 1,766 円
"年功序列型賃金制度"なので、この時給は若ければ減り、年齢が上がれば増えます。もちろん、ボーナスもありますし、労働時間や通勤時間を減らすことで時間単価を上げることもできます。逆に、時間単価が減っている先生が多くいます。そして、あなたのあげた"成果"が給与に反映されるのはわずかしかありません。
人間関係のストレスが多い
「学校の先生」は"人間関係のストレス"が多い職業です。もちろん、どの職業でもあり得ますが、特に多いと言えるでしょう。大別すると以下の3つとなります。
- 生徒に対するストレス(生徒指導)
- 保護者に対するストレス(保護者対応)
- 教職員に対するストレス(職員室での関係性)
日本の場合、生徒・保護者にとって「学校の先生」は"スーパーマン"でなければいけません。間違いが許されない存在であり、誤った対応をすると信頼関係は簡単に崩れてしまいます。
職員室での人間関係がストレスになる人も多いでしょう。「学校の先生」はプライドが高く、他人の価値観を受け入れられない人種です(もちろん、そうでない先生もたくさんいます)。生徒・保護者に関する悩みについて、他の先生からサポートやアドバイスを受けられずに悪化していくこともあります。
それでもヒヨコ豆は「学校の先生」が好き!
「学校の先生」をオススメしない私が「学校の先生」をしている…矛盾しています笑
私が「学校の先生」を20年以上続けている理由は3つあります。
生徒の成長がこの上ない楽しみ
スラムダンクの安西先生の言葉がとてもしっくりきます。特に、部活の指導において、"生徒の成長する姿"を見ることが本当に楽しいと私は感じます。ともに喜び、ときには涙を流す…こんなに感情を素直に表現できる職業はないと思います。
(出典:スラムダンク)
私自身の成長を感じられる
「学校の先生」は"教える"立場にありますが、生徒から"教わる"こともたくさんあります。学校行事や部活でも生徒と一緒にいろいろなことにチャレンジできます。成長できるチャンスがたくさんあるのが学校です。「学校の先生」という仕事を通して、本当に大きく成長できたという実感が私にはあります。
オススメしない3つの理由をクリアしている
幸いなことに、私は「学校の先生」を20年以上続けてくることができました。「オススメしない3つの理由」をクリアしているからこそ、楽しく働けていると思います。
まとめ
今日は「学校のせんせい」をオススメしない3つの理由をお話しました。
- 「安定」した職業ではない
- 時間単価が合わない
- 人間関係のストレスが多い
ただし、これらの理由はすべてクリアできることを私は経験から学びました。そして、"かけがえのないもの"を得られる素晴らしい職業だとお伝えできます。
大切なのは、あなたが大切な仲間たちと豊かで幸せな人生を送ることです。その上で、仕事は非常に重要です。「安定」や「資格」といった基準も必要ですが、あなたが人生を楽しめる職業を選んでもらえたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読んでくださったあなたの心がスッと調いますように。
したっけね〜!