こんにちは!
ヒヨコ豆(@HiyoKomame_Dx)です🐤
今日は現役「高校の先生」であるヒヨコ豆が、後悔しない高校選びをするために大切なたった1つのポイントをお話します。
これから高校受験をする中学生
中学生以下の子どもがいる保護者
人生の選択をしなければならないあなた etc…
高校選びだけでなく、小・中学校や大学など進路を選択したり、就職先を決めたりする際の参考になる内容です。最後まで読んでいただけるとなまら嬉しいです!
高校選びで大切なことはたった1つだけ
結論からお話しましょう。大切なことは、
進学する高校は子どもが自分自身で決める
たった1つ、これだけです。
「主役は子ども」を忘れてはいけない
主役は子どもである。これが理由です。
3年間、その高校に通うのは子ども自身です。私は20年以上、「高校の先生」を経験してきました。ほとんどの生徒は、"普通"に卒業していきますが、奇跡的に卒業まで辿り着いた生徒もいましたし、転学や退学など途中で進路変更した生徒もいました。
途中で進路変更した生徒は、「親に言われて決めた高校だから」と保護者のせいにしてしまうことも少なくありませんでした。保護者のせいにしてしまう生徒は、次の進路をなかなか自分で決められず、また保護者も「放任」してしまう場合が多くありました。
「保護者はサポーター」が理想
保護者は子どものサポーターである。これが理想的なスタンスです。
保護者には「過去の経験」があります。これは大きなアドバンテージです。可愛い自分の子どもに失敗してほしくない気持ちから行動してしまうのはよくわかります。しかし、子どもに「自分の力」で課題を乗り越えられるようになって欲しいのであれば、我慢しましょう。
「親」という字は「木」の上に「立」って「見」守ると書きます。決して「放任」するのではなく、字の通りしっかりと見守ることが大切です。
星飛雄馬の姉・星明子のように…
(出典:巨人の星)
子どもの力だけでは解決できない場合に力を貸す存在であって欲しいと思います。
保護者として大切なことをもう一つ。それは、
上手くいかなかったときの逃げ道を許すこと。
子どもが選んだ高校が合わないこともあります。転学や退学などの「進路変更」は決して「悪」ではありません。面倒がらずに、その際もまた子どものサポートをしてあげましょう。子どもが「成長」という楽しみをまた与えてくれますから。
(出典:スラムダンク)
私立?公立?高校選びで重要な4つのポイント
ここまで、保護者はサポーターであって欲しいとお話してきました。では、具体的にどのようにサポートすると良いのでしょう。それは、
子ども自身が選択するのに必要な情報を一緒に集める
ということです。高校を選ぶときに一番大きいのは「私立」か「公立」かでしょう。以下の4点が大切なポイントとなります。
- 学費
- 施設
- 教師
- 特色
北海道を例に、この4つのポイントについて詳しくお話します。
学費
保護者にとっては最重要ポイントといっても過言ではない「学費」。一般的に、
「私立」は「公立」より年間約50万円高い、と言われます。
イメージだけでなく、具体的にその数字を知ることで、準備がしやすくなります。北海道の場合、平均額は以下のようになります。
公 立 高 校 | 1年 | 2・3年(各年度) |
授業料 | 118,800円/年 | 118,800円/年 |
入学料 | 5,650円 | 0円 |
学校納付金 | 約50,000円/年(学校毎に設定) | 約50,000円/年(学校毎に設定) |
合計 | 174,450円/年 | 168,800円/年 |
私 立 高 校 (平均) | 1年 | 2・3年(各年度) |
授業料 | 382,824円/年 | 382,824円/年 |
入学料 | 196,176円 | 0円 |
施設設備費等 | 49,328円/年 | 49,328円/年 |
合計 | 628,328円/年 | 432,152円/年 |
授業料については、2020年度から国の就学支援金制度が変わり、年収590万円以下の世帯では私立高校も「実質無償化」となりました。
国の就学支援金制度
収 入 | 公 立 高 校 | 私 立 高 校 |
年収590万円未満 | 118,800円(従来通り) | 396,000円 |
年収590〜910万円 | 118,800円(従来通り) | 118,800円(従来通り) |
*参考 令和2年4月から「私立高校授業料実質無償化」がスタート!
*「590万円未満」は目安です。家族の人数や年齢、保護者が共働きかどうかなどで金額が変わり、590万円を上回る場合でも適用されることがあります。
加えて、北海道独自の授業料補助金制度
年収590万円未満の場合、年間最大24,000円上乗せ
*参考 北海道庁ホームページ 教育費の負担軽減について
この制度を活用できる収入の家庭であれば、公立と私立の差額は入学料のみと見ることもできます。
注意しなければならないのは、この制度は申請が必要だということです。手続きが必要な時期に学校から案内され、提出した資料を元に都道府県が受給資格の認定を行います。
受給資格が認定されるまで授業料を支払わなければならないことも注意が必要です。「実質無償化」と呼ばれるのはそのためです。審査が終わり、受給が決まった後、すでに支払った授業料が、いつ、どのような方法で返戻されるかは、高校によって異なります。
スポーツの実績・能力や学力などに応じて特待生制度が設けられている私立高校もあります。また、低所得層対象の奨学金制度等もあります。
お金について、知らずに損をすることがないようにしっかりと調べましょう。
施設
施設は一般的に、「私立」は「公立」より整っている、と言われます。
公立高校は都道府県や市町村といった地方自治体が運営しています。どの高校も同じような水準で施設が設置されていることがほとんどでしょう。私が勤務した2校は、「普通」の施設でした。
一方、私立高校は学校法人が運営しています。一般企業(会社)と同じなので、施設も学校によってさまざまな特色があります。最新の電子黒板を備えた教室、広々とした体育館や人工芝のグラウンド、落ち着いて勉強に取り組める自習スペース、蔵書が豊富な図書館、美味しいメニューのそろったカフェテリア…まるで大学のような施設の学校もあります。
とはいえ、私立高校でも設備に十分投資できていない学校もあります。親子でオープンスクールに参加して、一緒に施設を見学・体験すると良いでしょう。
教師
教師は一般的に、「私立」の方が「公立」より面倒見が良い、と言われます。
公立と私立の両方でそれぞれ10年以上働いた私の経験で言えば、「私立」も「公立」も教師の質は大差ない、というのが本音です。どちらにも良い教師もいれば、そうでない教師もいるのが現実です。
それでも信頼できる教師と出会って欲しいと願うのが保護者というものです。信頼できる教師がいるかどうか…卒業生やその保護者から話を聞く(口コミ)のが一番良い方法です。
気をつけて欲しいのは、私立は異動がありませんが、公立は一定周期で異動があることです。入学してみたら、その先生がいなかった…ということもあり得ます。
また、私立の方が部活動の指導者が充実していることが多いでしょう。外部指導員や外部コーチを積極的に採用している高校も多くあります。私自身、非常勤講師という立場なので、放課後の時間を部活動に費やすことができています。
特色
特色は一般的に、「私立」は「公立」よりも独自のカリキュラムを展開している、と言われます。
公立は教育委員会の管轄の下、決められたカリキュラムから大きく外れた教育を行うことが難しい環境です。
私立は大学受験に特化したり、高大連携授業を取り入れながら系列大学への推薦を強みにしていたり、部活動に力を入れていたりと独自の特色を打ち出している高校が多くあります。
これも親子でオープンスクールに参加して、学校が打ち出している特色を知ったり、部活動の体験会に参加したりすると良いでしょう。
まとめ
今日は、後悔しない高校選びをするために大切なたった1つのポイントをお話しました。
大切なことは、
進学する高校は子どもが自分自身で決める
主役は子ども自身であり、保護者はサポーターであることが理想です。
サポーターである保護者は、
子ども自身が選択するのに必要な情報を一緒に集める
ようにしましょう。
高校を選ぶときに一番大きいのは「私立」か「公立」かでしょう。以下の4点が大切なポイントとなります。
- 学費
- 施設
- 教師
- 特色
これらを親子でしっかりと調べ、学校へ足を運んで施設や特色を体感しましょう。
高校生活は子どもの成長にとってなまら貴重な3年間です。親子で一緒に成長を楽しめる集大成の時間となるでしょう。成長につながる学校をあなたが子どもと一緒に見つけて、素敵な人生を過ごせることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読んでくださったあなたの心がスッと整いますように。
したっけね〜!
* 進路や教育について何かご相談がありましたら、ぜひご連絡ください☺️👍